Workshop(1) – Recognizing your team’s great work at ALB Japan Law Award 2020

ALB Japan Law Award 2019

(*) personal view only


本記事のゴールと狙い

本記事は、Japan Law Award 2020に初めて応募してみようと思う組織内弁護士をガイドするための記事です。

対象:①マネジャのポジションにあり自分の日々頑張っているチームを外部的評価を通じてRecognizeしてもらい全員のモチベーションを上げたい組織内弁護士の先生、②(かつて私がそうだったように)「1人法務」「少人数法務」でありながらクリエイティブに挑戦を続けられている若手の組織内弁護士の先生

タイムライン:2019年(下記)のスケジュールを踏まえると、例年通り、2020年の2月〜3月に応募が開始されるため、時期的には、2019年1月〜12月の成果を整理してどれをブラッシュアップするかを検討する良い時期と思われます。

Opening of submissions | 15 February, 2019
Deadline of submissions | 29 March, 2019
Online announcement of finalists | May 2019
Awards ceremony | June 13, 2019

Japan Law Award 2020へ

Why?:法務部門の成果を外部的に認識してもらえる機会は実はかなり乏しいといえます。トムソン・ロイター社(ALB)の主催する「Japan Law Award 」は外部法律事務所のみならず、組織内弁護士のチームを対象とした賞が存在します。他方で、応募が「英語」であることを含め、いつ、何からどう手をつけてよいのか一般的な「応募経験者」によるガイダンスは特に見当たりません。

Why your article?

私にはおそらくこの記事を書きたいという強い「動機」と適切な「経験」があると個人的には考えているためです。

経験

経験: 2018年と2019年に下記の受賞の栄誉をいただきました(詳細はこちらをご覧ください)。2018年・2019年の応募の際には、様々な情報を収集した上で、応募書についても英語のネイティブチェックも受けて、自分ではできる限りの人事を尽くして天命を待ちました。

  • “In-House Lawyer of the Year 2018” (youngest to receive these awards)
  • “Most Innovative In-House Team of the Year 2018”
  • “Technology, Media and Telecommunications In-House Team of the Year 2019”

2019年には、5部門で「ファイナリスト」に残り(過去の記事ご参照)、(例えば、20の応募があった場合に、上位5名や5社などに絞られます)、おそらく記載の方法論について、正しい方向を向いていた可能性はあるのかなと思います。少なくとも自分でゼロから考えるよよりは良いガイダンスがご提供できるのではないかと思った次第です。

動機

動機:多くの恩師、外部法律事務所の先生方、日本組織内弁護士協会で若い頃から色々と経験を共有くださった組織内弁護士の先達・先生方、なによりも多くのミッションを与えてくれた事業部や公共政策部門などの会社のパートナー、さらにこのような外部のRecognitionの機会を寛大に与えてくれた上司がいて、はじめて、上記の受賞はありました。

私も2020年には10年目の弁護士です。

さらに若いemergingな世代にできることがないかを考え、もっとスポットライトをemergingな先生方に当てていきたいと思ったのです。

2020年の授賞式会場で、この記事を読まれた初応募の先生の名前・会社がファイナリストのスライドにずらっと並び、多くのシニアな法律事務所の先生方に「あのファイナリストにノミネートされた日本人の組織内弁護士は誰だ」「これまで聞いたことない会社だが注目してみよう」となったらなんだかワクワクしないでしょうか。実は「過去の記事」をご覧になるとおわかりの通り、ファイナリストにノミネートされる会社様は、伝統ある輝かしい法務部門が多く、ソフトバンク様やIBM様などは常勝・常連ともいえる世界的な法務部門です。その中に、皆様、特に若手の皆様のスタートアップやお名前が「ファイナリスト」として読み上げられればスリリングに感じます。

シェア1:リサーチメソロジーサマリーを読む

リサーチメソロジーサマリーを研究せよ

本日は、まず、リサーチメソロジーサマリーの紹介と重要性を強調させてください。

実は、2018年応募の際に、私が主催者事務担当者や過去に応募した方の情報で最も重要に感じたのは「Research Methodology Summary」を読んで応募していない応募が実は多いことです。賞は「Judge」がおり、「Judge」が基準もなく「Cool!」「Sexy!」と言って好き勝手に選んでよいものではないのは当然です。

https://www.legalbusinessonline.com/sites/default/files//ALB%20JLA%202019%20-%20Awards%20Methodology_0.pdf

まず、初めて応募される方は、各賞の部分を熟読することが一丁目一番地となります。司法試験で言えば「出題の趣旨」にあたります。そして、応募書面は、これに該当することを法務部門の成果を支えに記述していくことになりますが、300wordと記述量が極めて限られており、conciseに成果を記述することが鍵となります。

Innovative In-House Team of the Yearの実例で検討

Innovative In-House Team of the Year – This is open to in-house teams that have applied a new concept or creative solution, process, service, program or the like to existing systems and processes, thus improving organizational capabilities and adding more value to output. An in-house team may submit a maximum of three innovative works for this category.

https://www.legalbusinessonline.com/sites/default/files//ALB%20JLA%202019%20-%20Awards%20Methodology_0.pdf

上記は、2018年に受賞した「Innovative In-House Team of the Year」の該当部分です。「a new concept or creative solution, process, service, program or the like to existing systems and processes, thus improving organizational capabilities and adding more value to output」を最大3つのイノベーティブな成果で疎明することが求められています。つまり、Innovative In-House Team of the Yearの賞に、極端な話、1年かかってCloseした「2,000億円規模のTOB案件」を記載しても、それがいかに「クリエイティブ」なものであったかの記載がなければ、審査員としても、「a new concept or creative solution」か評価しようがないのです。

「うーん、どうクリエイティブなのかわからない…」

上記は、私が、2018年・2019年当時最も時間を費やし、また、第三者の意見を求めた視点です。「私の書いている英文に書かれた事実、ぱっと読んで『どこがクリエイティブなのか』おわかりいただけましたでしょうか?」そう何度もReviewerに確認しては、フィードバックを受けて書き直しておりました。

考えても見てください、日本組織内弁護士協会の業界別部会が10部門あり、製造、金融、IT…産業的にはクリエイティブでも、なぜクリエイティブなのかは自明ではないのが原則といえます。

私はITやトラベル・ホスピタリティ分野の人間なので、ITやトラベルについてのイノベーションは少し勘所があるかもしれません。ところが、これが、「イノベーティブなハイブリッド証券の法的組成」であるとか、「革命的な次世代の内燃機関に関する発明の法務支援」である場合、多分すごいのだけど、なにがすごいのか自信をもって評価できないと思います。

審査員の先生方には感謝しかございません。

私達が「審査員の先生方」に感謝を示すことができるのは少しでも「わかりやすい」応募をすることだと考えます。

私自身のケースですが、英語が下手なら下手なりに(私達の競争者はNativeのIn-house lawyerです。)ネイティブにレビューを最低一度はいれてもらうこと(知り合いに無料で見てもらうことはやめましょう(これは、貴方の知り合いが、貴方に対して「法律得意だよね?無料で教えてよ」というのと同じです。相手のComfortableなFeeをお支払いすることがBetterです。)、300字で完璧に表現することは土台無理であるにせよ「リサーチメソロジー」にどう合致しているのかに心を砕くこと、さらに「適切な主題・成果」の選定に時間をかけることが重要ではないかと思う次第です。

おばあちゃん・おかあさん基準の平易な記載

額面通りに適用するのはやや大げさではあるものの、自分のおばあちゃん(または母親)に話して「おおそれはすごいね」とわかってもらえるような平易さが求められているかもしれません。

Workshopも考えております

業務に忙殺されておりますが、小さなWorkshopも考えており、もし開催する場合にはお声掛けさせてください。2020年のおそらく例年2月〜3月末がApplicationなのでそれまでに主題の選定ができるくらいまで、皆様と詰めていけたらと思っております。


(了)

※記事に関しては個人の見解であり、所属する組織・団体の見解でありません。なお、誤植、ご意見やご質問などがございましたらお知らせいただければ幸甚です(メールフォーム)。

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