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ニウエ | 弁護士が提案するニウエでやるべき7つのこと

観光地化していないニウエでは、鍾乳洞にも柵はなく、絶海孤島の南太平洋の島(それも国)が体験できます。

ニウエは日本にとって「世界で一番新しい国」です。太平洋最後の秘宝と言われるその島の人口は1,500人。

アクセスする方法は、週2便のニュージーランドはオークランド空港からの国際線の飛行機のみ。

私達の「国」日本を考えたとき、憲法や法律があり、立法権があり、行政権があり、司法権があり、主権者である国民がいます。私は、このニウエという国を世界地図で偶然見つけた瞬間から、どのようにこの「国」がなりたっているのかをこの目で見てみたいと恋い焦がれていました。

1,500人、車で60分で1周できる絶海孤島の島ニウエ、訪れてみるとそこは…。

本記事がニウエを調べている皆様へ提供できること

実際に、オーストラリア出張の後、わざわざニュージーランドを経由してニウエに旅して学んだ以下のことです。

  • 「7つのニウエでするべきこと」
  • 「ニウエ渡航前に日本で用意していくべきもの(忘れ物)」

ニウエの写真利用について

ウェブサイトのURLをリンクいただければご自由にご活用ください。すべて現地で撮影したお写真・動画です。

ニウエ国際空港という名の小屋を楽しむ(1/7)

ニウエ国際空港に横付けされる「ホース」のようなボーディングブリッジは…もちろんない。滑走路の側道みたいなところに、おもむろに飛行機は止まる。

タラップで降りて、そのまま小屋へはいっていくと、外国人用の入国審査官が1人だけいる(ニウエ国籍の人用のレーンがもう1つ別にある)。

ゆっくりゆっくりと審査が進み、笑顔でむかえてくれる。

入国書類は機内で書いてしまおう。法律家としては書式や記載された規則が気になるので読み込むが、ニュージーランドとほぼ同じ書式であることがわかる。

無事に入国すると「Baggage Claim」(手荷物受取場所)と矢印がある。しかし、回転台がどこにもない。そこには…ここは到着された後、ご自身の目で驚き確認されたい。

無免許運転をしてニウエ警察に免許申請に行く矛盾(2/7)

法律家は法律に抵触する行為を恐れる。

ニウエでは、ホテルでレンタカーを借りることができる。

しかし、(A) ニウエの運転免許証を警察署で発行する必要がある説(ガイドブック)と(B) 「あ、地元免許とかいらない、いらない。国際免許証あれば見せて?」(地元レンタカー実務)と、国際免許証(日本の免許証も要携帯)だけでよいのか、だめなのか、判然としない。法律解説の書籍と実務が異なっているという「法律家あるある」に直面する。

といっても、ニウエでは、国際免許証と日本の免許証をもっていってお金を払えば、その場で、デジカメで写真をとって、PCにつないで、しかも市販のプリンターみたいなもので印刷して、免許が交付される。私の場合、警察署に行ったら、「あと15分くらいで開きます」みたいな適当な紙がはってあってまてどもまてども開かない。ニウエ時間である。ようやくまつこと30分、気づいてもらえ、10分ほどで発行完了。

市内の警察署まで免許申請に行くまでは「無免許運転でつかまったらどうしよう」「そのときはホテルに電話してレンタカーを案内した従業員に証言してもらおう」とか見えない敵と闘っていましたが、杞憂でした。

警察署でヒアリングしたところ、警察官は国で10名程度とのこと。

「どうやって警察官になれるんですか?試験があるんですか?」と聞くと、日本で言うアルバイト募集みたいな求人広告が紙で張り出されて応募したらなったとのことでした。ニウエの警察行政についてはさらなる調査が待たれる。

なお、ここでGood news、ある意味裏技だ。ニウエで免許証を付与されると(買うと)ニュージーランドでは無条件でニウエ免許証で1年間運転ができると文書に記載されていた。

ニウエの免許証という外国政府発行の写真付身分証を絶対に手に入れて帰国しよう。その価値はおそらく友人の誰もわからない。

国の秘宝「Talava Arches」を目指し密林・鍾乳洞をロープ一本で乗り越えていく&ニウエの海 (3/7)

Talava Archesはニウエの最も神聖な場所の1つであり、古は、異国船を見張る場所であったと伝えられている。

結論から言えば、Talava Arches は写真では伝えられない、死ぬまでに一度おとずれたい静謐の場所だ。

どのガイドブックにも徒歩30−40分程度と書いてあるが、実はこれが、密林を歩き、ライトすら無い鍾乳洞をロープ一本でくだっていくかなり冒険コース。

さらに、「Talava Arches」と「Matapa Chasm」という場所が同じ駐車場から別れており、「Talava Arches」に行くためには、わかりにくい上の斜面の道へ進まねばならない。このあたり初日はわからずたどり着けなかった。

「Talava Arches」へ行くためには、日本かニュージーランドでWiFiがあるうちに(注:NiueではYahoo!ニュースのトップ画面を開くのに5分かかる素晴らしい通信環境にあり、Facebookの写真2枚アップするのに1時間かかる。)、Google Mapで「地図データ」を必ずダウンロードしておこう(詳しくはこちら)。また必ず保護された足具(くつ)をはいて出かけよう。また、水も当然売られていないのでスーパーでかった2Lは車に、500mlをリュックに入れていこう。なお、濡れてもいい海中用の保護されたシューズをもっていくと探検が楽しめると思う。

囚人ゼロ&外出許可有のニウエ刑務所を見学する(4/7)

弁護士は地方都市にでかけても裁判所を見に行く習性がある(かもしれない)。グアムにいったときもどうしてもグアムの裁判所が見たかった。ニウエで刑事裁判を受けた者(受刑者)らがどこに収容されているのか、はたまた、犯罪がそもそもあるのか、これは法律家としては調査せざるを得ない。

現地調査からいうと、19年12月時点では、刑務所の収容されている人数はゼロ。警察にも確認したがゼロであった。

刑務所の場所は、Google Mapには載っておらず、一応地図をこちらに置いておく。空港を出てすぐの島唯一のゴルフ場の裏手にあり、実は島唯一の近代スーパーから徒歩1分であるので、地元民の案内を得て探訪されたい。

Googleにはない刑務所の所在地
https://goo.gl/maps/tp4QJi7uL9r39tPC6

上記写真のゴルフコース北側の正方形の森に囲まれた施設がそうである。タブーポリット通りに面しているのは大きな近代スーパーなのでこの建物ではない。レンタカーのマークの地図3cm右にある建物が刑務所である。

1,500人しかいない島だ。犯罪を犯せば誰もが知っている。ホテルの運転手がいうには、直近の受刑者は日本で言う「現住建造物等放火罪」で有罪となり拘禁されていたようだ。いまは出所し、外国へいったらしい。理由は、夫婦間のもつれかなにかで、男性が女性の親類のうちに火をつけたらしい。伝聞情報であることを踏まえ話半分として聞いていた。

右手親指以外の指4本をあげてすれ違う化石のようなかわいいニウエ日本車とあいさつする(5/7)

ニウエでは、日本ではみなくなった、古い型の日本車をたくさんみることができます。

さらに、お互いの顔を知らない人はいないニウエで運転をしていると、みんな運転している右手の親指はハンドルを掴んだまま、数字の「4」を右手でつくるようにして、右手を上げる仕草をします。

イメージとしては、右手でハンドルを握ります。そのまま、数字の「4」をつくり、4本の指を上にあげて、またハンドルを握るイメージです。

最初は理解できませんでしたが、すれ違う際の「あいさつ」と気が付きました。ぜひこの独特のあいさつと島のあたたかさを感じてみて下さい。

最後に、ニウエで運転したいあなたに私の経験談と失敗談をいくつか。

  1. ヤシの木のしたには絶対に駐車しない=これはホテルに注意された唯一のことで、フロントガラスが簡単にわれてしまうとのこと。要注意。
  2. 基本的に道の傍に車を止めてもOK
  3. 道路は穴だらけ!時速60km以上はださないこと。私は真面目に60kmではしっておりましたが、見事初日にパンクし、お迎えに1時間かかりました。

パンクしたときに助けてくれたカフェのわんこ。ありがとうございました。

島のスーパーマーケットでニウエの観光ホテル(主要ものは1つしかない)の食事や水価格が高すぎであり、独占禁止法に思いをはせる(6/7)

ホテルでの飲食は非常にお金がかかります。レンタカーを借りたら早速スーパーへでかけましょう。ベーカリーコーナーではピザも売っていますし、飲料水もホテルの20−25%価格で入手できます。

私が訪問した際はクレジットカードが利用できました。

日曜日は閉店しているので気をつけましょう。

座席変更ができない手書き航空券を手に、なぜか出発2時間前に強制的にニウエ国際空港出発小屋に閉じ込められる(7/7)

最終日、空港で帰りのチケットを発券する際に、席をかえたいのだけど、と話したら、コンピュータでできないから無理、といわれました。

それもそのはず、チケットは手書きで、まるでセミナーの受付「名簿」のような紙で乗客はリストになっています。

紙に手書きされたチケットも、ニウエならではの思い出です。

空港のラウンジでは一応お水がかえる売店があります。

手荷物検査で「ん、このひとみたことがあるな」と思ったら免許を発行してくれた女性警察官でした。ニウエでは警察官が入国・出国のセキュリティもやっているんですね。

日本からニウエにもっていくべきもの

  1. Google Mapの地図をオフラインでつかえるようにダウンロードしていくこと
  2. 足を守るサンダル
  3. ラッシュガード(上はMUST)
  4. サングラス(運転時に)
  5. スマホをナビにするためのスマホホルダー(ローミングやWiFiはないけれどGoogleMapはGPSで動くので)
  6. NZD(通貨はニュージランドドルで現地での両替は至難)
  7. 万が一の風邪薬や正露丸
  8. 水中メガネ(ホテルで無料でかしてくれる)
  9. 本(Yahoo!ニュースのトップページをひらくのに5分かかる、スマホはカーナビとカメラ一切つかえないとこころえたし)
  10. 缶詰(ご飯の味は…略)

参考になるリンク