24年4月 社外役員就任のご報告(こちら)

In-house Lawyer of the Year 2020受賞を振り返って


ファイナリスト一覧…受賞確率0%と思っていた私は机の周りを整理して寝る準備に…
名前が呼ばれ大混乱…スクショはこれしか撮影できず…

受賞の報告・御礼

トムソンロイター主催「ALB Japan Law Awards 2020」において「In-House Lawyer of the Year (年度最優秀インハウス弁護士賞)」を受賞いたしました。この栄誉、とりわけ2018年[個人/チーム]、2019年[チーム]に続く受賞は、皆様のご指導ご鞭撻のおかげであり、改めて感謝申し上げます。

私事ですが、受賞スピーチで少しお話した通り、本来、喜びをダイレクトにシェアし一緒にお祝いしたかった事業部・法務の同僚が沢山いました…。2020年5月、Airbnbは、新型コロナの直撃を受け、苦渋の人員削減により多くの同僚と別れる結果となりました。今は同僚が残してくれた灯火を繋ぐ一心で仕事をしている中、受賞は感無量です…この受賞をAirbnbの元/現 全同僚、お世話になった会社内外の方々に、心から捧げます。

最後に、私の信条はいつも”I’m here to help you”です。2020年3月、新しい個人/法務部/法律事務所の夢を後押しするため、自身のブログで、エントリーシートの書き方等を共有しました(記事「必読:始めてのJapan Law Awards 2020応募ガイドを作成&シェア開始」)。本日、格別に嬉しかった1つに、ブログを見て応募くださった方々が、見事受賞されていたことがあります。自分の経験を周りに還元して、より多くの方の夢を叶える人間になりたいです。

https://www.legalbusinessonline.com/law-awards/alb-japan-law-awards-2020

Life is too short for what-ifs

伊勢神宮(撮影筆者)

受賞した日、偶然、名古屋に所要で滞在しており、土曜日の朝2時55分に起きてクルマを2時間運転して、日の出にあわせて、伊勢神宮の正式な参拝方式とも言われる、禊浜(二見興玉神社)で身体を清め、伊勢神宮に行ってきました。

謙遜とか、謙虚に見せたいとかではなく、私はどこかでいつも「◯◯先生には敵わないな…凄いし羨ましい」「XXさんは努力のみならず天賦の才がおありで凄い」「それにひきかえ私は…得意分野も限られているし、得意なことも条件を誰かに整えていただいたときに発揮できるにとどまるし、欠点も沢山ある」との思いを持っています。

最近は、これは人間の誰しもに共通する悩みなんだろうなと正面から受け止め、素直に他の人々の存在や得意なこと、さらに自分に与えてくださることに感謝をするようにしています。

この考え方の変化の1つにはAirbnbでの国際的な職場環境があると思います。例えば、誰もが気になる「外見の評価―美人、かわいい、かっこいい―」一つにしても、日本にいたらなんだか「1つのものさし」があって全員が身体測定で身長をはかるように、良し悪しで区分されるような気分になることもあるかもしれません。

ところが、国際的な電話会議にのれば、多様な国の多様な人種の同僚が画面にあらわれ、アメリカ、インド、シンガポール、中国、ヨーロッパ、南米…ものさしが1つなんてありえないことがリアルに実感としてわかります。そうすると、自分が「あの人に負けているな」とか「あの人に勝っているな」とかはそもそも比較不可能であり、可能であっても意味がないことなのだと事実思うに至っているのです。

Life is too short for what-ifs ― 欠点もたくさんあるし、得意分野も限られているし、できないことは億万とあるけれども、それでも、人生はあまりに「もしも、たられば」(what-ifs)の空想をしているには短く、空想をやめて、人よりも沢山失敗して、人生を「旅」(journey)として捉え、良いことも悪いことも、感謝して、生きていくことが幸せなのだと思っております。

Life is too short for what-ifs

結局、私は「I’m here to help you」「more than happy to help」の心で、1人1人の大切な事業部や助けたい方に「最高のアドバイス(法律に限らない。)ができる人間になる」という果てしないゴール、終わりなき旅に最近は集中出来ているのだと思います。

他人と比較したり、自分を責めたり、逆に、手柄をなんとか自分のものにしたり―執着から自由になることが大切と感じます。

むしろ、「この方をどうやって自分が助けられるか」「この方が必要とされているのは何か」「この方とどう協働して大きな価値を創造するか」―批判するな努力しろ―を一心不乱に続けていったことが、もしかしたら、この受賞につながったのかもしれないと思っております。

最後まで長文を読んでいただきありがとうございました。お役に立てることがあればいつでもお知らせください。

(了)

※記事に関しては個人の見解であり、所属する組織・団体の見解でありません。なお、誤植、ご意見やご質問などがございましたらお知らせいただければ幸甚です(メールフォーム)。

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